来る8月5日(火)、6日(水)の二日間、南インド・ケーララの地において1千年以上の歴史をもつサンスクリット舞踊劇・クーリヤッタムを上演いたします。
今回来日する「ナタナカイラリ」の代表であり、演出家であるゴーパール・ヴェーヌ氏は、クーリヤッタムを代々継承してきたチャーキャール一族の巨匠、グル・マータヴァ・チャーキャールに自ら師事、この比類なき演劇伝統の継承・復興、そして新作創出に挑戦し続けています。
精神の器としての人間の身体を極限まで駆使し、神々と人間がともに生きていた時代の心と情感を今に伝える、世界最古の舞踊劇であり(ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」指定)、また、新作『砕かれた腿~ドゥルヨーダナの最期』(京都上演作品)の創作において、伝統が現在に生きるための渾身の力を注ぎ込まれた最前線の舞踊劇、それがクーリヤッタムです。
そして、ここ京都公演の会場となるのは、270年の伝統を誇る帯問屋「譽田屋源兵衛」。アジアの南端と東端、二つの伝統が真っ新に出会う舞台へと、ぜひご来場下さい。