出演者紹介

演出― ゴーパール・ヴェーヌ Gopal Venu

11 歳よりカタカリを学び、その後、ケーララのさまざまな伝統芸能を調査するとともに自ら習得し、 1975 年「ナタナカイラリ研究所」を設立した。以来、クーリヤッタムをはじめ伝統芸能の振興に積極的に取り組み、 実践を踏まえた数多くの著作も発表している。 海外公演やワークショップの経験も豊富で、スウェーデンの演出家P.オスカーソンが提唱する世界演劇プロジェクトにおける国際協同制作に参加するなど、 伝統の活性化に努め、優れた見識は内外に評価が高い。

クーリヤッタムにおいては自身、 マーダヴァ・チャーキャールおよびパラメーシュワラ・チャーキャールの両師に教えを受けた優れた演者であり、 若手の演者育成に努めてきた。 「シャクンタラー姫」以後、次々と新作の演出、発表に挑み、 いずれも好評を博している。さらにクーリヤッタム手稿本保存(貝葉本)プロジェクトや若手による伝統演目の連続公演、 あるいは子供たちのためのワークショップと、つねに広い見地から芸能伝承に力を尽くしており、これら数々の貢献により、 2007 年「日経アジア賞」(文化部門/日本経済新聞社)受賞。 ユネスコ・アジア文化センター(東京)による無形文化遺産保存プロジェクトにも協力して度々来日、その他日本公演等は数え切れない。


出演― ナタナカイラリ Natana Kairali ~演者/伴奏者/化粧・着付師 総勢10人

「ナタナカイラリ」はケーララ伝統芸能の研究、復興、後継者育成に努めて、 インド内外でよく知られ、ケーララ州トリチュール近傍イリンジャラクダを拠点とする。 クーリヤッタムは、イリンジャラクダの土地と結びついた芸能の原点ともいえ、 代々伝承してきた家系であるチャーキャール一族が、19 世紀前半から居を構え多くの名優を輩出した。

ナタナカイラリでは、クーリヤッタム演者の養成機関「アマヌール・チャーチュ・チャーキャール・スマーラカ・グルクラム」を支援し、不世出の巨匠、グル・アマヌール・マーダヴァ・チャーキャールを指導者に仰いで若手演者を育て、 毎年1月初旬には「クーリヤッタム・フェスティバル」を催してきた。 クーリヤッタム演者養成には10 年を超える月日を必要とする。 幼いときからグルの膝下で薫陶を受けた世代がメンバーの中心となり、 さらに後進を育てようとしているいま、クーリヤッタムの未来は彼らの双肩にかかっている。


http://www.natanakairali.mimemo.net/

 

◆団長・演出
ゴーパール・ヴェーヌ
◆演者
スーラジ・ナンビャール
ポディイル・ランジット・チャーキャール
アマヌール・ラジャニーシ・チャーキャール
◆伴奏者
ニルマラ・パニッカル(ターラム[小型シンバル]/詠唱)
カラーマンダラム・ラジーヴ(ミラーヴ[壺形太鼓])
カラーマンダラム・ハリハラン(ミラーヴ[壺形太鼓])
カラーマンダラム・ナーラーヤナン・ナンビャール(ミラーヴ[壺形太鼓])
カラーニラヤム・ウンニクリシュナン(イダッキャ[締太鼓])
◆化粧・着付
カラーニラヤム・ハリダース

* Director:
Gopal Venu
* Performers:
Sooraj Nambiar
Pothiyil Ranjith Chakyar
Ammannur Rajaneesh Chakyar
* Accompanists:
Nirmala Panikar: Talam & Sloka
Kalamandalam Rajeev: Mizhavu
Kalamandalam Hariharan: Mizhavu
Kalamandalam Narayanan Nambiar: Mizhavu
Kalanilayam Unnikrishnan: Idakka
* Make-up:
Kalanilayam Haridas
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